■小林大悟×175R(SHOGO,YOSHIAKI)
――そもそも175Rと小林選手はどういうきっかけで知り合ったんですか?

SHOGO「2年前ですけど、共通の知り合いに間に入ってもらって、大悟の結婚式で歌ったんですよ。大悟が175Rが好きだということで。数々の有名選手がいらっしゃる中、めでたい席で歌わせてもらったんですけど、それが最初の出会いでした」
大悟「本当に歌ってもらえると聞いた時は驚きましたよ。しかも、ちょうどツアー中で、すごい忙しい合間を縫ってきてくれたんです。歌って終わったらすぐ移動するような忙しさだったのに。感謝してます」
大悟「僕、音楽を聴くのは洋楽が多かったので、正直、邦楽はそんなに聴いてなくて。でも、175Rを聴いたタイミングが試合のあとの気持ちが落ちていたときで、聴いていてすごく心に響いたというか。そういうタイミングで知ったんです」
SHOGO「その後ライブに来てくれたよね」
大悟「2回、行かせていただきました」
SHOGO「ユニフォームにサインもらったし。僕の初ユニフォーム・コレクション。そこから集めだして、今は部屋がスポーツ・バーみたいになってる(笑)。でも、ジャンルは違うけれど、ひとつの夢を追いかけているという意味で共通する部分があるし。僕らもスポーツを見てパワーをもらえたりするし」
YOSHIAKI「僕は東京に来てサッカーが好きになったんですけど。デートでサッカーで見に行くとか、地元・福岡ではまったくないんですよ。でも、東京に4年前に出てきたときが、ちょうど日韓共催ワールドカップのときで。こんな
にワールドカップが盛り上がってるとは知らなくてビックリして、正直、僕も流れに乗ってワイワイしたんですけど。そこからですね。最近、スカパーで試合見放題があるので、よく見てます」
SHOGO「僕はずっと音楽一筋だったし、4年前はデビューのときで余裕もなかったんですけど。今はじわじわとサッカーが好きになってますね。何歳からサッカーしてたんですか?」
大悟「小学校3年からなので、10歳ぐらい。当時、サッカーを始めて少ししてJリーグが始まったんですよ。93年。まわりはみんなサッカーじゃなかったですか?」
SHOGO「いえ、僕はサッカーのルールが分からなくて。そのころは野球見てましたね」
YOSHIAKI「僕、サッカーに興味があったんですけど、中学にサッカー部がなかったんですよ。あったらサッカーをやってましたね」
SHOGO「僕はね、運動が苦手なんですよ。家にこもってCD聴いたり音楽ビデオを観ていたので」
大悟「ずっと昔からそうなんですか?」
SHOGO「そう。もともとは劇団四季を見たのが小学校6年のときで、子役になろうと思って事務所に入ったのがきかっけで。演技をやりたかったんですよ。そ れから、中学生で尾崎豊さんの音楽を聴いたり、バンドブームのころの音楽をかなり後から聴いたり。で、中学のサッカー部ってモテたりするんですよ、それがいけなかったかも(笑)。逆に、音楽だ!って反発したのかも。でも、大悟にしても僕にしても、ひとつの夢を追い続ける健全な少年だったわけだし。絶対にプロになってやるって思ってたでしょ?」
大悟「そうですね。でも、サッカーを始めるまでは野球が好きで。親父が野球ファンで、巨人戦を必ず見ていたんですけど。でも、Jリーグが始まって、まわりの友だちがみんなサッカーやっていて、流されて(笑)」
SHOGO「それが職業になるんだから。まわりの友だちがサッカーをやっているところまでは一緒だったけど、ボクは逆にまわりがサッカーだから、いけなかった(笑)。でも、今ってCDが売れないとか、聞くとしても配信だったりとか。そういうのを状況になってくると、今の子はミュージシャンになりたいって思わないのかなっていう気がするんですよ。お金にならないし、かっこいいっていうイメージが沸きにくい。でも、サッカー選手になりたい子供って多いわけで、子供たちの夢を背負ってるわけじゃないですか。それについてどう思います? ちょっと重かった(笑)?」
大悟「いえいえ(笑)。自分も小さいときにJリーグが始まって、カズさんやラモスさんを見て、本当にうまいな、ああなりたいなって思ったので。子供が“大悟”って書いてあるTシャツを着て見に来てくれるのを見ると、もちろん
勝負にこだわることも大事でけど、夢を持ってもらうための魅せるプレイを絶対どこかで入れないといけないって思うし。プロとして、夢を持ってもらうように子供たちに魅せることがすごい大事だと思いますね」
SHOGO「かっこつけることは大事だよね。特にエンターテインメントの分野では」
YOSHIAKI「ひとつ聞きたかったんですけど、PKのときは緊張します?」
大悟「僕はしないですね」
YOSHIAKI「蹴る人は決まってるんですか?」
大悟「だいたい決まってます。大宮はグラウとか。外国人がまたすごいんですよ、自分が蹴ってやる!っていう気持ちが強くて。ふだんはメチャクチャいい奴だし、チームを大事にするんですけど、得点しないといけないポジションだから、結果が求められるじゃないですか。結果を残してやるっていう気持ちが
日本人より強いんです」
SHOGO「最近、小学校でも順位をつけないところもあるけれど、それは僕は反対なんですよ。1位になって見える景色もあるけれど、ビリで見える景色もある。それを知ることで競争心とか1位になってやるっていう目標が立つわけだから。日本人は競争心がないって言われるよね」
大悟「ハングリーさの違いは出ると思いますね。けど、僕はそんなに意識はしないです」
SHOGO「精神的に悩んだりすることもあります?」
大悟「ありますね。特に去年はベルディがJ2に落ちて。落ちたときのメンバー じゃないですか。だから移籍するとき、そうとう悩みました。チームを落としておいて出て行くというのは…って」
SHOGO「だからといってベルディの大悟ファンが大宮に来るかというとそれは別かもしれないし。そういうファン心理ってどうなんだろう?」
大悟「大宮に来ても、今でも応援に来てくださるファンの方もいます。ただ、大宮のファンがどう受け止めてくれるか不安だったんですけど、開幕戦でいい結果を出せたんですよ。点取れてアシストもできて」
SHOGO「そうしたら、いい奴が来たって応援してくれて?」
大悟「安心しましたね」
SHOGO「僕らももう、大宮のサポーターですから(笑)」
大悟「ありがとうございます(笑)」
SHOGO「テレビで対談とかしないですか?」
大悟「ないですね、記者の方に質問されても、だいたい同じで、返すことがそんなになくて」
SHOGO「囲み取材って慣れてないから、すごく難しいけど」
大悟「逆にそっちが慣れてますね。いつもそっちだから、こういう対談は珍しいんですよ。でも楽しいです」


――お互いに、今後のヴィジョンをお願いします。


大悟「目標は日本代表でユニフォームを着て試合をすることなので(対談時は代表発表前)。ぜひ見に来ていただきたいです。ユース世代ではあるんですけど。試合前に「君が代」が流れると鳥肌が立ちましたから」
SHOGO「今から背負っていくであろう日の丸はかなり重みがあるよね」
大悟「代表メンバーも代わるだろうし。先輩や新しいメンバーに負けないぐらい、いいプレイをしたいです」
SHOGO「日本代表、その先には海外があるんだ?」
大悟「ありますね。将来は行きたいですね」
YOSHIAKI「オシムさんとジーコさん、どっちが好みですか?」
大悟「分からないですけど(笑)。ジェフと対戦して、いいチームだなと思うし。オシムさんとやってみたい気持ちはありますね」
SHOGO「学べることって、たくさんあるよね」
大悟「同世代でも年下でも代表に入ってる選手はいますから。どんどん自分も追いついていていかないと」
SHOGO「ますます楽しみになってきたね。4年後のワールドカップは南アフリカか。大悟が出ている姿を楽しみに。最近、僕らもレコード会社を移籍したので、新しいスタートを切ることになったんですよ。初心に返って自分たちのやりたい音楽をどんどん見せていければいいなと思ってます。ものすごい先のヴィジョンは見えてないけれど、好きな音楽を作りやすい環境を作って、新曲を早く届けて、ライブに足を運んでくれるようがんばっていきたいです。2008年が結成10周年なので、そこに向けて何かやれるといいなと思ってるし」
YOSHIAKI「あと、何かコラボレーションができるといいですね。サッカーと音楽のイベントとか」
SHOGO「いいよね。これからもお互い、パワーを与えつつ、もらいつつ、面白いことができたらいいですね。がんばりましょう!」
大悟「がんばりましょう!」
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●TEXT/岡本明



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